腰痛

腰痛とは
腰痛の施術
腰痛の症例
腰痛のレッドフラッグ

男性では１番、女性では２番目に多い症状で、今や国民病ともいわれています。

腰痛は、画像診断などで原因が特定できる特異的腰痛と原因がはっきりしない非特異的腰痛に分類されます。

腰痛の８５%は原因がはっきりしない非特異的腰痛であるとされ、その大部分が自然に回復することが少ないと報告されています。

【患者】60代　女性

【症状】
５日程前から立ち上がるときに腰痛を感じるようになった。
自宅では横座りが多く、腰の筋肉の張りから始まって少しずつ痛みが強くなってきた。

【施術内容・経過】
・腰部、殿部、腹部の筋膜矯正
・骨盤矯正

初回：１０→６
椅子からの立ち上がりは気にならなくなった。

２回目：７→２
横座りをしなければ痛くはないが、押されるとまだ痛い。

３回目：３→０
椅子から立ち上がるときに違和感が残る。

４回目：３→０
違和感は変わらず。

５回目：０
ここ２～３日は痛みがない。

６回目：０
施術を２週間あけても痛みがないので終了した。

【まとめ】
横座りによる筋肉の張りが痛みを引き起こした腰痛です。

姿勢は腰痛に大きく影響する要素なので、普段からできるだけ良い姿勢をとりたいものです。

このケースでは、痛みの原因になった横座りを完全にやめることができたので、治癒までの経過もスムーズでした。

【患者】30代　女性

【症状】
３日前から同じ姿勢（寝ている、座っているなど）を続けると腰殿部が痛い。
体を左に曲げると痛みが強くなる。

【施術内容・経過】
・腰部と殿部の筋膜矯正
・骨盤矯正

初回：１０→７
同一姿勢を続けないと痛みがわからない。
が、左に曲げたときの痛みは軽くなった。

２回目：３→０
殿部の痛みはなくなった。

３回目：０
日常生活では痛みはない。
何となくゆがみが気になるとのこと。

４回目：０
施術を２週間あけても痛みがない。
ゆがみも気にならなくなってきた。

５回目：０
痛みもなく、ゆがみも気にならなくなったので終了した。

【まとめ】
痛みはすぐになくなりましたが「痛みを基準にしないこと」が重要です。

痛みの変化は体が治っていく過程の最初の段階にすぎません。

痛みを基準に「治った」「良くなった」と判断してしまうと、再発につながりやすいのでなりますので注意しましょう。

このケースでは「痛みがないから治ったわけではない」と納得され、ゆがみをしっかり整えることができました。

子育て中で忙しいにもかかわらず、指導したセルフケアを続けてもらえたことも良い結果につながった要因だと思います。

【患者】40代　男性

【症状】
１０日前、かがんで引き出しを開けたときにピキッときたが痛みはすぐ治まった。
が、２～３日前から再び痛み始めた。
腰を曲げたときの痛みがメインだが、姿勢を変えるときも痛みが強い。

【施術内容・経過】
・腰部と殿部の筋膜矯正
・骨盤矯正
・カイロプラクティック

初回：１０→４
痛みは半分以下になった。

２回目：７→３
朝は良かったが、時間が経つにつれて痛みも強くなる。

３回目：５→１
１日仕事をすると痛みは出るが、半分くらいの強さになった。

５回目：４→１
前屈時の張りが残る。

８回目：５→０
週末になるにつれて重くなってくるが、以前のような痛みはない。

１０回目：２→０
前屈時の違和感もなくなったが、仕事で座りっぱなしが続くと痛みは感じる。

１３回目：0
仕事中も痛みを感じなくなったので終了した。

【まとめ】
運動不足や以前のケガの影響もあり、痛みは軽くなったものの、筋肉を緩めるのに時間がかかったケースです。

腰痛を長引かせる要因として「加齢」「喫煙」「肥満」「仕事」「運動不足」などがありますが、仕事でお疲れの中、軽いストレッチを続けて頂けたことで、少しずつ筋肉が緩んで治癒に至りました。

レッドフラッグとは「見逃してはいけない疾患を示唆する徴候や症状」を意味します。

腰痛には、生命に関わるような重大な障害が隠れていることがあります。

レッドフラッグに当てはまる腰痛の場合、直ちに医療機関を受診して重大な病気がないかを調べる必要があります。

腰痛ガイドラインでは、以下のように規定されています。
・発症年齢が20歳未満、55歳以上
・時間や活動性に無関係な痛み
・胸部痛
・がん、ステロイド治療、ＨＩＶの既往
・栄養不良
・体重減少
・広範囲に及ぶ神経症状
・構築性脊柱変形（側弯症や後弯症）
・発熱

これらに当てはまる腰痛であれば、病院で検査を受けた方が良いと考えます。

判断に困る場合はご相談ください。
体の状態や症状を確認させていただいたうえでアドバイスできるかと思います。