アキレス腱炎

アキレス腱炎とは
アキレス腱炎の施術
アキレス腱炎の症例
アキレス腱に痛みを感じたら

【患者】60代　男性

【症状】
３ヶ月前、ランニング中に左アキレス腱が痛み始めた。
痛くて走れないが歩行は平気。ただ、坂道や階段では痛みを強く感じる。
ふくらはぎの肉離れや足底腱膜炎を何度か繰り返している。

【施術内容・経過】
・ローラーとアイシングによる炎症処置
・筋膜矯正

初回：１０→８
アキレス腱の圧痛が軽くなった。

２回目：８→６
痛みは軽くなっている。

３回目：７→５
階段上りは良くなったが下りはまだ痛い。

５回目：７→４
ヒラメ筋の圧痛が目立つようになった。

７回目：５→３
試しに小走りしてみたが、まだ痛みがあって怖い。

１０回目：３→０
日常生活中の痛みはなくなった。

１３回目：０
小走りなどを試しているが痛みはない。

１５回目：０
スローペースで６km走ってみたが痛くない。

１６回目：０
走っても痛みがなく、違和感や恐怖感もないので終了した。

【まとめ】
ランニング復帰まで２ヶ月のケースです。
肉離れや足底腱膜炎を繰り返しているため、慎重に運動復帰を目指しました。

アキレス腱炎は再発しやすく、痛みがなくなったからといって、すぐに以前と同じような運動をするのはリスクが高いです。

アキレス腱の組織は年齢とともに弱くなると言われているため、中高年ではとくに注意が必要です。

このケースでは、小走り程度からランニングまで徐々に運動強度を上げていけたので、痛みの再発もなくしっかり運動復帰することができました。

今ではフルマラソンにも出ているそうです。

 

【患者】40代　男性

【症状】
ラグビー中に右アキレス腱の痛みが発生。
右脚で踏ん張るのが怖い。歩行は問題ないが圧痛が強い。
膝、股関節などにも疾患がある。

【施術内容・経過】
・ローラーとアイシングによる炎症処置
・筋膜矯正
・骨盤矯正

初回：１０→７
右脚に荷重したときの怖さが軽減した。

２回目：８→５
初回施術後の夜はふくらはぎが固まった感じがしたが、翌朝は今までにないくらい緩んでいた。

３回目：６→４
階段などで不意に踏み込んだときに痛む。

４回目：２→０
日常生活での痛みはなくなった。

５回目：２→０
ラグビーはできるようになったが痛みが残る。

７回目：２→０
ラグビー中の痛みがなくなってきた。

１０回目：１→０
圧痛のみ残る。

１３回目：０
運動中にアキレス腱が痛むことはない。
圧痛も感じない。

２０回目：０
メンテナンスとして続けていたが、症状がない状態が続いているので終了した。

【まとめ】
アキレス腱よりも、膝や股関節などの施術に時間をかけたケースです。

膝や股関節が悪いと体のバランスが保てず、アキレス腱に余計な負担がかかります。
また、足首捻挫の後遺症などで足首が不安定な場合も、アキレス腱炎を起こしやすいと言えます。

アキレス腱の痛みが引いてからは、以前から痛めていた膝や股関節の施術をメインに切り替え、無事に施術の卒業となりました。

 

【患者】30代　男性

【症状】
４ヶ月前からアキレス腱に痛みがある。
整形でアキレス腱炎と診断され、教えてもらったテーピングをしていたが痛みが残る。
階段などでアキレス腱が伸びると痛い。
足首を動かしたときに、アキレス腱でギシギシと音が鳴るのが気になる。

【施術内容・経過】
・ローラーとアイシングによる炎症処置
・筋膜矯正

初回：１０→０
発症してから時間が経っており、痛みも軽いので、当日の施術前を１０として施術前後を比較した。
音は残るが痛みや違和感はなくなった。

２回目：０
音もなくなり痛みも感じなかった。
運動もできているため終了した。

【まとめ】
症状があと１歩抜けきらないという症例。

アキレス腱炎では、ギシギシときしむような音がすることがありますが、適切な施術をすれば次第に消えていきます。

通常は音が消えるまでに時間がかかることも多いのですが、このケースでは炎症が治まっていたこともあり、音も違和感もスムーズに消えてくれました。

アキレス腱炎の主な原因は、運動による使いすぎと疲労の蓄積です。

痛みが出ている時点で、疲労が溜まっていることが予測されます。

それ以上の運動はオーバーワークでしかないので、まずは運動強度を落とすか、休めるようであれば休みましょう。

その上で患部のアイシングをして炎症の悪化を防ぎます。

すでに痛みが続いているようであれば、医療機関の受診をお勧めします。

「治るかと思って様子を見ていた」という方が多いですが、ほとんどのケースで症状を悪化させています。

治療開始は早ければ早いほど良いので、速やかに医療機関で診てもらいましょう。